微笑みの理由

臨時の冒険者を求める人々の中に、たいそう暇をもてあましている風情のプリーストが一人。
木陰に膝をついて、行きかう人々や刻々と変わる募集要項の看板を眺めていた。
看板の内容は様々。一次職がオークダンジョンへ向かう仲間を集めていたり、ウィザードやハンターはコンビを組めるプリーストを探している。
新しい看板が立つたびにそちらへ視線を送るが、プリーストはそのどれにも参加するつもりは無いようで、一通り内容を確認するとまたふいと視線をそらす。
グラストヘイムへ向かいたい一団やニブルヘイムへ行きたい一団が、気遣わしげにプリーストを眺めているが、本人がその視線に気が付いているのかどうかもわからない。
外見だけでは冒険者の格もわからないために、誰も声を掛けられずにいた。
プリーストはただ時折空を眺め、門から出てくる人々を眺めている。
暇そうにしていながら、彼には妙な気迫があった。
言ってみれば隙が無い。
あたりをぼんやりと眺めている風なのに、誰からの接触も拒むような、そんな雰囲気があった。
格が合うのならぜひ誘いたい。
周辺に看板を出している、ある一定以上の格のパーティーはそう思っていた。
誰もが皆なんとなく、このプリーストの格が低いとは思えないでいたのだ。
女性冒険者は特に彼を気にしていた。
一言で言って美形だったからだ。どうせ一緒に狩りに行くのなら、綺麗な男と共に時間を過ごす方が良い。
そんなところだ。
年のころは二十歳前半。赤や紫や緑といった色とりどりの髪の色をした冒険者が集う中、そのプリーストは襟足までの黒い髪に黒い瞳と、一見地味で埋没しそうな外見だったが。艶のある髪に意志の強そうな光を宿した瞳は、一度でも視界に入ればその視線を数秒とはいえ釘付けにする吸引力を持っていた。
もちろん、顔立ちが整っている事も事実だ。
角を全て取り去ったようなするりとした輪郭、通った鼻筋に薄い唇はしっかりと引き結ばれている。切れ長の目は薄いが長い睫に縁取られて、刃物のような光を宿す瞳は一種近づきがたい凄みがあった。
ふと視線が止まり見つめてしまうのに、声をかけることが出来ない。
プリーストを求める冒険者の集団が、遠巻きにしたまま誰一人として誘う事が出来ないでいたのには、そんな理由もあった。
もしかしたら支援ではなく、殴りと呼ばれる戦闘特化なのかもしれない。いや、頭にビレタを乗せているのだから、マグヌスを使う退魔プリーストの可能性もある。
そうであったら支援を求める看板を掲げていても注意を引く事は無いだろう。そもそも彼が臨時の仲間を探しているのであれば、自分で看板を掲げるかもしれない。
看板が上がったら最後、突撃しようと待ち構えている者は何人もいた。
だが、プリーストが自ら募集をかけようとする気配は微塵も無い。
むしろ彼一人の雰囲気は何も変わらないまま、周辺の冒険者達の間に何かを牽制するような緊張感が漂い始めていた。
彼はどうするつもりなのだろう?どの募集に参加するのだろう?
たった一人で木陰に座る、そのプリーストが現れてからずいぶん時間がたつ。彼が待ち合わせのためにここにいるという可能性もとうに無くなっていた。
人数の揃った即席のパーティーが立ち去り、また幾つか新しい看板が立つ。
それでも彼はそこに座っていた。



「暇そうにしてるね。格が合うなら一緒にどこか行かないか?」
沈黙のままに周囲の気配がざわりとさざめいた。
2時間近く、木陰で孤高を保っていたプリーストに背の高い騎士の青年が話しかけている。
騎士は話しかけるためか、それとも礼儀でも慮ったのか、ペコペコを降りてプリーストの目の前に立っていた。
くすんだ銀の髪を高い位置で括っている。瞳に篭る迫力と言う点でプリーストに劣ってはいたが、優男風の二枚目ではあった。
どうする!?
と、彼が長い時間一人で木陰にいた事を知っている周囲の冒険者達は一斉に緊張した。
あたりの緊迫感を知ってか知らずか、プリーストは気安く顔を上げる。
「いくつだ?」
プリーストの声は、外見に似合って深く落ち着いていた。
「90に少し足りないくらいかな」
「それなら」
頷いて立ち上がる。
それを見て近くにいた集団が一気に肩を落とした。丁度まさしくその程度の格の支援プリーストを待っていたのだ。
声をかければよかった………。
その一団は臨時公平というよりもむしろ遊行、狩りの稼ぎよりも狩りそのものを楽しもうと言う募集だったために、なおさら声を掛けられないでいたのだ。
暗澹とした落胆の空気が漂う中、当の本人たちはそんな事に気がついていないようにお互いの得意とする物を確認しあっていた。
騎士の方が背が高く、プリーストは騎士の頭半分ほど低い身長だった。それなのに騎士の方が印象は柔らかく、プリーストは冷たい雰囲気を持っている。
一枚の絵画だとしたら、なかなか良くできた絵だった。
ため息をついている女性がそこかしこに数人いる。これで騎士がひざまずきでもすれば、悲鳴の一つも上がるかもしれない。
プリーストはれきとした支援特化だった。更に周囲の落胆が深まる。
対する騎士は回避重視の両手剣使い。重装備を身に着けていながらすっきりとした印象がある事に納得ができた。
「一時間くらいしか付き合えないが、構わないか?」
「用事でもあるのかい?」
「まぁね」
頷くプリーストにそれでも構わないと答え、騎士はペコペコに騎乗し、プリーストを連れて立ち去った。
その後姿を恨めしげに睨んでいるのは、女性冒険者ばかりではなかったが……。



プリーストの修行はとうに修めていた彼の支援は、驚くほど的確だった。
おそらく苦戦するだろうが、短時間ならばそれも良いと選んだニブルヘイムのギョル渓谷で、騎士は支援の腕前に驚いていた。
まず、インポシティオマヌスとアスペルシオが切れる事は無い。
ブレッシングや速度増加といった基本支援は、途切れる前に掛けなおされる。
騎士の回避力を信じているのか、それとも回復力を信じているのか。プリーストは敵の数が少ないときは、キリエの掛け直しよりもホーリーライトを優先させた。
もちろんそれで即殲滅できる訳ではない。周りを囲まれそうになったらボウリングバッシュで手早く片付ける。
マグニフィカートのおかげで、精神の疲弊も気にせずに済んでいた。
「あんた凄いなぁ……」
狩りの合間に感嘆の気持ちをこめて呟くと、それが自分の役割だからな、と、そっけない返事が返った。
もっとも凄い事は、プリーストがほぼ無傷だと言う事だ。
何事よりも自分へのキリエを優先させている。たとえ騎士が囲まれて血しぶきを上げていてもだ。
事前に、防御面よりも素早く詠唱を完了させるための器用さを鍛えていると聞いていた。守りきれるか不安はあったが、決して無理をせず、一定以上の数の敵を抱え込む事も無い。
命綱であるプリーストに危害が加わる可能性が低ければ、騎士はそれだけ面前の敵に集中していられた。
そうなのだ。
焦ってこちらの回復を優先されるより、多少危ない状態になったとしても、プリーストさえ無事であればいくらでも立て直しはきく。
膨大な敵が襲ってきたときに、無慈悲なほどに素早くテレポートで逃げる事のできるプリースト。その方が安心していられるのだ。
防御に不安はあっても、素早く唱え終わる詠唱の連続は心地よかった。
騎士がプリーストに声を掛けたのは、彼がまとっていた雰囲気のせいだ。
近づくなと言っているような空気。
それがかえって彼に声を掛けたい気持ちにさせた。
思わぬ拾い物をしたのかもしれない。
一時間と言われていた刻限が近づく頃、騎士は今日の一時だけといわず、この先も付き合いをお願いしたいと思っていた。



そろそろ時間だと、一時間を少し過ぎた頃にプリーストは帰還を要求した。その場でプリーストのポータルに乗り、プロンテラで収集品の清算をしようというところだ。
「黒猫が二匹は丁度良いな」
収集品の中で珍しげな物といえば黒猫の人形が二つだけだった。
集めれば装備品が作れる上に、それが可愛らしいときて大人気の物だ。自分で作るつもりが無いとしても、露店商人に頼めばそれなりの値段で引き取ってくれるだろう。
二人とも近くに知り合いの商人がいないと言う事で、収集品は全て素売りとなったが。一時間しか滞在しなかった割にはそこそこの金額になった。
黒猫の人形は二人で山分けに。
騎士は特に集めている訳では無かったが、二つとも渡すと言ったら拒否されたので仕方なく自分も受け取る形になった。
ギルドの女連中がやっきになって集めていたはずだ。一つだけとはいえ土産にすれば恩が売れるかもしれない。
荷物袋に人形を詰めている間に、それじゃと言って早々にプリーストは立ち去ろうとした。
「ちょ、ちょっ、…そんなに急ぐのか?」
傍らに控えさせていたペコペコに慌てて騎乗し、プリーストの後を追う。
いつの間にか自身に速度増加を掛けていたプリーストに、すんでのところで追いついた。
「約束があるんだ」
大通りへ向かうらしいプリーストは、通りへ抜ける路地で振り返って言った。
その瞬間、今しかない、と、騎士はバックラーを持つ方の腕をつかんだ。
「なぁ、だったら俺とも約束しない?」
言われたとたん、プリーストは片眉を上げていぶかしげな表情をした。
裏通りから表通りへと抜ける路地の中間あたり、喧騒は遠く聞こえて人が来る気配もない。
邪魔は入らない。そう判断して騎士は立ち止まったプリーストの腕をつかんだままペコペコから降りた。
「明日もまた会えないかなぁ」
「どうして」
「どうしてって、できればそのままなし崩しに相方になりたいんだけどな」
「間に合ってる」
ハの字型に眉を寄せて、何を言い出すんだと言わんばかりに困惑した表情を作る。
「でも今日はずいぶん長い事一人でいたじゃない?臨時の募集ながめてたって事は新しい相方探してるんじゃないの?」
「………臨時募集の看板を眺めるのが趣味なんだ」
「またまたぁ」
一時間組んでいただけだが、騎士はある程度プリーストの性質を予測していた。
完全主義。そして、気位が高い。
水も漏らさぬ支援の連続を、この一時間で十分体感した。何よりも自分に失敗を許さない、自分自身に対して完璧を要求する。そんな人間だと判断したのだ。
「今日の約束ったってずいぶん遅い時間じゃない?そんなにあんたの事ほったらかしにするような冷たい相方さんなんかほっといて、俺に乗り換えなよ」
にこにこと、いっそ人好きのする笑顔で騎士は言った。
うるさそうにプリーストが身じろぎしても、つかまれた腕はがんとして動かない。純然たる支援プリーストが、騎士に力で敵うはずが無かった。
「約束があると言っただろう、手を離せ」
「わかんないかな?俺は行かせたくないんだけど」
元々きつい眼差しが鋭さを増して騎士を睨みつける。その視線を、騎士はさも楽しそうに受け止めた。
「そういう目、良いね」
優しげな目元はそのままに、にやりと笑って騎士の顔が近づいた。
ぎしり、と、歯軋りの音が騎士の耳に届く。
思ったとおり、ずいぶんと気位が高いらしい。
「相方に欲しいと思ったけど、あんた見てるとそれ以上でも良いなぁ」
「何を…」
プリーストが口を開いた瞬間、その唇が塞がれていた。
が。
「っでぇ!!」
触れた途端に噛み付かれた下唇を片手で押さえて、騎士が顔をそむけた。
それでもつかんだ腕を離さなかった点は天晴れと言ったところか。
口を押さえてひぃひぃ言っている騎士を横目で眺め、プリーストは逆の方向に顔を向けて小さくつばを吐いた。
「った〜〜〜。……ちょっとくらい感触を楽しませてくれたって良いじゃないか」
「そんな義理は無い。と言うか、いい加減に離せ」
涙目の騎士が横目でプリーストを睨む。
「せっかく手加減してるのに、そういう事言うと……」
言ったが早いか、プリーストの右手首を取ると、そのまま体ごと乱暴に壁に押し付ける。
背中の衝撃に眉をひそめるプリーストの、挑むような目の光はそれでも消えなかった。
「面白い、あんた。……物凄い勢いで攻略したくなる」
「いい迷惑だ」
うんざりと言うプリーストに、騎士はますます自分が楽しくなってくるのを感じた。
追い落としたい。地面に這いつくばらせ、その綺麗な顔を汚してしまいたい。その自尊心を粉々に打ち砕いてやりたい。
狩りの時には敵に向けられる攻撃本能が、今は冷たい眼差しで睨み上げてくるプリーストに向かっていた。
男を相手にこんな気持ちになった事は初めてだったが、これだけ綺麗な顔をしているのなら男でもかまわない。と、そう思う。
「抑えられただけで動けないくせに、いつまでそうやって余裕もっていられるのかな」
言われたとおりだった。
左の二の腕はつかまれたまま、右手首は壁に押さえつけられている。それだけでもう身動きが取れなかった。
狩りの帰りだ。左手はバックラーを持ったまま、右手はアークワンドを握ったままだった。この状態ではブルージェムストーンを取り出すこともできないし、隠れて蝶の羽を握りつぶす事もできないだろう。
そう思うからこそ、騎士もプリーストの腕を身体から離した位置で壁に押さえつけているのだ。
唯一可能なのはテレポートを唱える事だろうが、詠唱する余裕さえ与えなければ良い。
フェンクリップを持っていないだろう事は、狩りの間に察しが付いた。押さえつけていればどの道ろくな抵抗もできないはずだ。
これだけ気位が高ければ、ここまでされて素直に逃げ出したりもできないだろう。
騎士のにやけた顔が近づくと、プリーストはまた小さく歯軋りをした。苦虫を噛み潰したようなその顔を見て、騎士は小さく笑った。
「キスはしないよ。また噛み付かれたら痛いからね」
やけに優しく微笑んでから、首筋に唇を落とした。
「!?」
「ここんとこ、敏感?」
瞬間びくりと跳ねた身体に気を良くした騎士が、耳の付け根からゆっくりと唇と舌を這いおろす。
わななくような震え、はっとしたように短く吸い込まれる息、声を殺しているらしい歯軋りの音。
抵抗する動きは全て押さえつけて、足の動きすら膝を使って押しとどめる。
プリーストの十字架のチョーカーが邪魔だと思いながら、上気してゆく滑らかな白い肌を堪能した。
「感度良いよね。もしかして、こういう事って経験済み?」
身体全体で押さえつけ、右手で上着をはだけさせながら逸らされた横顔を伺う。赤く染まった目元、心底から不愉快そうなくせに潤んだ瞳はそっぽを向いていた。
「約束ってさ、相方さんじゃなくて、こういう事の相手だったりして」
あらわになった胸元に顔を落とし、ほんのり色づいた突起に唇を寄せた。
「………っ!」
「あー、やっぱもう誰かの手が付いちゃってるのかなぁ。お相手さん羨ましー」
唇を寄せたまま、その場所をくすぐるようにしゃべる。唇が先端に触れるたび震える身体に、嗜虐心がそそられた。
ぷっくりと硬く膨らんだそれをきつく吸い上げる。瞬間、跳ねるように全身が震た。その震えに振られたバックラーが壁に当たり、派手な音を立てて弾かれ、地面を転がっていく。
「……っく、……んっ…ん………!」
舌先で転がし、吸い上げて、押しつぶす。
そのたびに身体が跳ね、肩まではだけられていた法衣が肘までずれ落ちてくる。
「……い…ぁ、……く…ぅ……んっ」
「男でこんなに色っぽいって、反則じゃない?」
「………あっ!」
きつめに歯を当てた途端、今までに無いほど背をのけぞらせ、プリーストは力が抜けたようにぐったりと壁に背を預けた。
熱の浮いたようなぼんやりした視線は空を見つめ、荒い呼吸を整えようとするように、ゆっくりと深く息をする。
騎士に法衣の止め具を外され、だらりとおろした腕を法衣が手首まで滑り落ち。右手のアークワンドだけが、法衣を身体に留めていた。
「こっちもそろそろキツイんじゃないか?」
口を使って右手の手袋を外し、騎士の両手が服を脱がそうと下肢に進む。右手首が自由になった瞬間。熱を浮かせてぼんやりした眼差しのままで、プリーストの口元だけが不敵に歪んだ。
「ホーリーライト!」
「!?」
狙いは一点のみ。防具で守られていない、地肌の現れている部分。
つまり、顔だった。
痺れる痛みと光で目をやられ、騎士は思わず尻餅をついた。
必死で薄目を開けて見る。涙が浮かび、視界がはっきりしない。それでも、右手にアークワンドを持ち、その先に引っかかった法衣をたらしているプリーストの半裸の姿はわかった。
蔑むような目で騎士を見下ろす、唇には薄い微笑みが浮かんでいた。
「………っの」
瞬間的に湧いた怒りに跳ね起きてプリーストの両肩を壁に押し付ける。
態度が甘かったのだ。完全に自由を奪うまで、多少乱暴に扱っても構うものか。
捻り上げようとした左手は掴み取るよりも先に、髪でもかき上げるようにプリーストの頭の横にきていた。
その手の中にクリップが二つ。
そこに意識が向いた瞬間。
「レックスディビーナ」
「……!?」
「煩いんだ、少し黙っていろ」
速度重視の騎士は、当たり前のように対人戦には向いていない。面白いほどスキルはよく通った。
唖然として口を開いていたのも数秒。たとえスキルを封じられても、腕力に物を言わせれば良いと騎士はすぐに思い至った。
だが。
「キリエエレイソン」
腕を振り上げた瞬間、目の前で完成した詠唱に目を見張った。鐘の音の残響と十字の光が残像となって消えてゆくのを、信じられない思いで見つめる。
肩を抑えている。そう、自分の左手は、確かにプリーストの白い肩を押さえつけていたはずだった。
「ホーリーライト」
言葉を失っている間に、またも眼前にホーリーライトを食らい後ずさる。
「ホーリーライト、ホーリーライト、ホーリーライト」
「………!!!!!」
連続で食らって転げまわる。
しかも腹が立つのは、最初の一発よりも格段に気の抜けた、必死さの欠片も無い詠唱だった。
「……………!!!」
何か言いたいらしいが、ディビーナで封じられた声帯は声を発してくれない。
そうしたいと思っていた相手に地に沈められ、霞む目を必死に開いて見上げれば、プリーストは服を着なおすために法衣を広げているところだった。
プリーストがふわりと裾をひるがえして腕を通した時、カツンと小さな音がしてクリップが一つ地面に落ちた。
見上げれば、プリーストの左手にはまだ二つのクリップがある。
「?」
騎士の視線に気が付いたのか、プリーストは法衣の前を留める前にクリップを拾い上げた。
手の中には三つのクリップ。
「必要も無いのに、詠唱を遅らせるフェンクリなぞ装備する事もないだろう」
つまり。
狩りの時には使っていなかったのだ。
確かにこの男は、二体以上の敵を引き受ける事をしなかった。それどころか騎士が相対する敵の数が少なければ、なすり付ける事さえした。ヤワな支援プリーストであれば当然の行動と思っていた上に、その動きが手馴れていて感心さえしていたのだ。
詠唱の必要な支援、マグニフィカートなどは、キリエを掛けなおした後に唱えていた。だからこそ、この男はフェンクリップを持っていない。そう判断したのに。
「………一つ教えろ」
ようやくディビーナが切れ、喉の違和感が無くなってから、騎士は両手を付いて起き上がりながら言った。
「フェン刺しじゃない後のクリップ二つは何だ?」
「ニンブル」
プリーストは答えると、口元だけをゆがめて笑った。
高速詠唱の鬼。
器用さを上げる効果のあるゼロムカードが刺されたクリップの名前を聞き、ホーリーライトの連撃を思い出して、騎士は思わず心の中で呟いた。
プリーストは法衣の前がはだけたままなのも気にせず、三つのクリップうち一つを左のポケットにしまい、二つを装備しなおす。
その二つにフェンが含まれているのかどうか、見ただけではわからなかった。
「ツーハンドクイッケン!!」
叫んだと同時に地を蹴り、プリーストに体当たりする。
キリエで衝撃は緩和されているとはいえ、壁に背を打ち付けてプリーストが短く喘いだ。
詠唱さえさえなければ良いのだ。押さえつけるように乱暴に唇を塞ぎ、噛み付かれないように舌を吸い上げる。
あれだけ感度も良く感じていたのだから、追い詰めてしまえば詠唱どころではなくなるはずだ。
何かする隙も与えずに犯してしまえばいい。
手触りの良い肌をもう少し楽しみたかったが、そんな余裕は無い。
身をよじって抵抗するプリーストの膝を割って足を差し込み、ズボンの留め具を外してその中に手を入れようとした瞬間。
「ハンマーフォーール!!!!」
怒号に続く大音響と激しい衝撃に襲われた。
突発地震かと思うような揺れに足元がふらつき、ぱらぱらと壁から舞い散った砂埃に視界を覆われて、騎士が数歩よろける。
クラクラする頭を押さえる横で、プリーストが軽く咳き込んでいた。
「この……、俺まで埃まみれ…」
悪態をつくプリーストの視線の先を、目眩を抑えながらたどれば、両手斧を構えて肩を怒らせているブラックスミスの姿があった。
金髪の下の青い目が射殺しそうな勢いで騎士を睨みつけている。
「どうも遅いと思ったらこのやろう…」
「石炭は揃ったのか?」
「ああ、ギリギリで人数分……、じゃねぇ!」
地を這うようなブラックスミスの声に、プリーストの平静な声が被り。思わずそれに答えてから慌てて騎士に向き直った。
石炭、人数分。そして、ここにいるのはブラックスミス。
ようやく立ちくらみが去り始めた騎士は、ブラックスミスからプリーストへ、のろのろと視線を動かした。
「……約…束、って、………製造支援?」
「ああ、二週間前から予約が入っててね」
あっさりと答えると、プリーストはビレタを手にとって頭からかぶった埃を払った。
軽く首を振ると、黒い髪がさらりと流れる。
ちくしょう、もったいない。反応を楽しみさえしなければ、一回くらいできたかもしれないのに。
騎士は未練がましい目つきで、着衣を整えて法衣の埃を払うプリーストを見つめた。
その騎士をまた噛み付きそうな勢いでブラックスミスが睨みつける。考えている事がわかったのかもしれない。
プリーストだけは何も気にしていないようで、普通の調子でブラックスミスに話しかけた。
「今日に合わせて製造スキル取るって言ってた若い子、どうした?」
「ボロボロんなって帰ってきたよ。武器研究もぜんぶ覚えて、メイスも造れるようになったってさ」
「属性スタナーでも造らせるか」
「いやそれ、かわいそうだから…」
くっくと笑うプリーストに、微かに冷や汗をたらしながらブラックスミスが言う。
「全員そろってるのか?」
「ああもう、マスターも巨匠も旦那もお嬢もその他こまかいのも首長くして待ってるよ」
団体様のご予約でしたか……。
よく見れば二人は違うギルドのエンブレムを付けている。間違いなく約束というよりも、これはれっきとした仕事の依頼だろう。石炭がどうとか言っていたから、臨時の看板を眺めていたのは、材料が揃うまでの待ち時間に暇をもてあましていただけなのかもしれない。
プリーストとブラックスミスの会話に、騎士はだんだん脱力していく気分を味わっていた。
いやいやいや。
その気は削がれたが、別に最初から襲うのが目的だった訳じゃない。
心を入れ替えて真面目に生きると約束して、ぜひ相方に。と、プリーストに一歩踏み出したとたん、間にブラックスミスが割って入った。
「集団で待たせてるからな、こいつは貰っていく。あいにく俺は製造できない戦闘型だから今日は関係ないが。これ以上邪魔するなら、一番イライラしていたスペランツァに代わって俺がギタギタにのすぞ」
そんな理由など関係無さそうな殺気のこもった目で言うブラックスミスの言葉の、最後に出てきた名前に騎士は一気に血の気が引いた。
スペランツァという銘の入った武器を、騎士も持っていたからだ。
それだけではない。
とにかく、いつでもどこかの露店でその名前を目にするのだ。
両手剣だけではない。鈍器でも槍でも。時には星が二つ入った上に過剰精錬された属性武器も見かけた。
ギルド内でもこの銘の武器を持っている仲間は多い。
どこか遠い国の言葉で「希望」を意味する。銘そのものが縁起が良いと、名前の意味を知っていた仲間の一人が言ってから、お守り気分で一本は手に入れるギルド仲間が増えたのだ。
かのブラックスミスを怒らせたら、その武器の愛好家達すべてを敵に回すことにもなるかもしれない。
これだけ自分の銘の入った武器を普及させられると言う事は、よほど腕の良いブラックスミスなのだろう。
敵に回したらとにかく面倒くさそうだ。
騎士はそう思ってしぶしぶ引き下がった。
道の反対側まで転がっていたバックラーを拾いに行っていたプリーストが、小袋からブルージェムストーンを探り出しながら戻ってくる。
ふと騎士に視線を移すと、意味深長な笑みを口元に浮かべた。
「ああ、そうだ。相方もそれ以上も間に合ってるからな、お断りだ」
「は?」
騎士が間抜けな声を発している間に、プリーストはブラックスミスの肩に片手を置いて正面に回りこんだ。
自分よりも少しだけ背の高い金髪の男に、ふいに口付ける。
青い目が驚きに見開いた後、ゆっくりと閉じられ。当たり前のようにブラックスミスの片腕がプリーストの腰に回った。
口付ける角度が変わると、うっとりしたようなプリーストの表情が騎士の視界に入る。
見せつけるにしても長く深い口付けが終わるまで、騎士は唖然としてそれを眺めていた。プリーストの震える睫が、また官能的だと、余計な事も考えたが。
やっと唇が離れると、プリーストはふっと吐息を漏らし、目線だけを騎士によこす。その口元はうっすらと笑っていた。
「こういう訳だ、じゃあな」
「……あ」
ニヤリと笑うプリーストとは対照的に、敵意を丸出しにしたブラックスミスの視線に言葉を呑む。
もう用は済んだとばかりにプリーストの開いたワープポータルの光の中、ブラックスミスに腰を抱かれたまま、移送される寸前にプリーストが不敵な微笑みをよこした。
その微笑みの意味がわからずに、騎士は頭を抱えて悩みこんだ。



「無防備すぎる!!」
太陽が照りつけるモロクの街。ポータルから出たこの場所で、ブラックスミスがわめいていた。
日差しはだいぶ斜めになっていたが、それでもまだ暑さが堪える。プリーストのポータルメモの場所から、製造するために選んだ場所は若干離れていて、日陰を選びながら二人は歩いていた。
「どうしてあんな事になるまで大人しくしてたんだ!」
「お前が来るってわかってたからな」
それまで大人しくしていたとは言いがたいが、プリーストの連続ホーリーライトの場面をブラックスミスは見ていない。
大事な人が見ず知らずの男に撫で回されていたと思うだけでも腹立たしく、とにかくその憤りをぶちまけたくて発した言葉に、プリーストはあっさりとした風に答えた。
返った言葉に二の句が継げず、ブラックスミスは言葉を失う。
確かに、悪いが迎えに来てくれ、と。プリーストから現在地を知らせる耳打ちが来たのは事実だ。
暇だから臨時の狩りに行ってくる、一時間で戻るからそれまでに足りない石炭を集めておけ。やはり耳打ちでそう言われた後だけに、その臨時の集まりで何か揉め事でも起こったのかと、心配して駆けつけてみたら法衣を剥がれかけて襲われている所だったのだ。
元から法衣の胸元がばっくり開いているのが気に食わないと思っていたのに、それが全開にされて、なおかつ騎士の手があらぬところに伸びていた。
冗談じゃない。
「これも試してみたかったんだ」
ブラックスミスの内心など知らぬ風に、プリーストは見せびらかすようにクリップを一つ取り出した。
見た目だけでは何の効果があるクリップなのかわからない。首をかしげるブラックスミスに、立ち止まってカードを刺してある部分を見せる。
「………フェン」
「そう、クリップアンダーアキャスト」
「そうか、やっと買えたんだなー」
「ああ」
嬉しそうにクリップを手の中で転がすプリーストをぼんやりと眺めながら、ブラックスミスは口を開いた。
「一つ言って良いか?」
「何だ?」
「普通、ニンブル揃える前にフェン…」
プリーストが軽く振り上げたアークワンドの先端が、ブラックスミスのこめかみにクリーンヒットした。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜………」
遠心力が付いていたアークワンドの先端はかなり痛かったらしい。しかも無駄に8回も精錬済みだった。ついでに言えば、ドロップスカードが二枚刺さっている。針の穴でも通せるほどの命中率だ。
しばらくのたうった後、気を取り直して涙目のままでプリーストに向き合う。
「だからって…」
「そうだ、お前がもっと早く来れば良い」
良いことを思いついた、といったという風にプリーストは一つ手を打った。
「そういう問題か……」
ブラックスミスは脱力してがっくりとうな垂れた。
「まあ、あれだ。大事に至る前で良かったな」
「お前が言うか!…って、キスされてたじゃないか!!」
がばっと顔を上げて、プリーストの頬を包むように両手を添える。
何を考えているのかよくわからない黒い瞳が目の前にあった。
「まー、口直しも済んだしな」
「口直しかぁぁぁーーーーーー!!!!」
ニヤリと笑うプリーストに、ブラックスミスは肩を落とした。
そして視線が降りた先に、それを見つけた。
「……………これは何だ?」
「は?」
頬から首筋に指先を下ろす。プリーストがびくんと震えた。
「なん…だ」
耳の下、首の中ごろで止めた指先を、ブラックスミスは半眼で睨んでいた。
「跡」
ブラックスミスが一言だけ発した言葉に、プリーストはむっと眉を寄せた。
「意外に根性のある奴だったが、もっと痛めつけておけば良かったな」
痛めつけてたのか!?もしかしてそんな事をしたからあんな事になったんじゃないのか?とゆーか、そんな事してる暇があったら逃げろ!!!
心の中でわめくだけわめいて、ブラックスミスは薄くても存在を主張するその跡に唇を寄せた。
「ちょ、…待て。……ん」
身じろぎしながらも特に抵抗する事もせず、触れる唇の感触に身を任せる。ちくりとした痛みの後に、舌の柔らかい感触。ぞくりとした物が背中を這い上がって、プリーストはブラックスミスにしがみついた。
背中に回された腕を心地よく感じながら、プリーストはその腕の中でまどろむような表情を浮かべる。
「俺のなんだから、他の奴がつけた跡なんか残しておくなよ…」
「ん……」
耳元に聞こえるブラックスミスの言葉に、プリーストは幸せそうに微笑んだ。
一人でいた時と、騎士と行動を共にしていた時からは想像もつかないような、柔らかい笑みだった。
そっと身体を離すと、微かに嬉しそうな、恥らうような表情で、ブラックスミスの唇を受けた首筋に手を当てる。
その様子を、ブラックスミスも幸せそうな眼差しで見つめた。
「ヒール」
「えぇおい!?」
「人前に出るのにそんなもの晒しておけるか」
手を離した首筋は、赤い印が跡形もなく消えてまっさらになっている。
さくっと言い放ったプリーストは、いつも通りの一見冷たく見える顔に戻っていた。
「ずいぶん待たせてる、急ぐぞ」
ブラックスミスに背を向けて早足に歩き出す。その背に慌てて付いていきながらブラックスミスは言った。
「ま、待て。……他んとこは大丈夫なのかよ!?」
「ぱっと見わからなければ良いさ。後で家に帰ってから探してくれれば良い」
「……は?」
思わずたたらをふみ、歩き去るプリーストの背中を見つめる。
ふとプリーストも立ち止まり、顔だけでブラックスミスを振り返った。
「後で、俺の部屋で、一緒に探してくれるだろう?」
ニヤリと笑うプリーストの顔をしばし見つめて、ようやく言葉の意味を飲み込む。
プリースト自身の部屋。つまり、起き上がれなくなっても差しさわりの無い場所。
「そりゃもちろ…、って、待てよ!」
さくさくと先を行くプリーストの背を追って、ブラックスミスは慌てて走り出す。
追いついてくる足音を聞きながら、プリーストは楽しそうに微笑んでいた。



===== 蛇足 =====



モロクの片隅、あまり人通りも無く広い場所で、数人のブラックスミスが円陣を組んでいた。
その中心にプリーストが一人。
周りを囲むブラックスミスたちに等しくブレッシングを掛け、グロリアの詠唱を高らかに歌い上げる。
プリーストの歌声に天使の輪唱続き、ブラックスミス達の頭上で響き渡った。
その途端、全員が一斉に槌を振るい上げる。
プリーストの歌声もかき消すほどの、鉄を打つ音が響いた。
「………またか」
「うわああああん」
「よし」
「きたーーーーーー!」
「いやーーーーーーーーーーーーーーーー!」
「…………………………」
「あ、ああぁぁぁ」
鉄を打ち終わったブラックスミスたちが、おのおの歓喜や落胆の悲鳴を上げる。
総勢七人のブラックスミスが、一斉に鍛冶を行う様はなかなか爽快だった。
「次の準備が出来たら言え」
その様子を見回して言うプリーストは、心底楽しそうだった。
ブラックスミス達の輪の中には、金髪のブラックスミスもいた。どうやら付き合いで自分も何か打つことになったらしい。
地面に両手を付いてうな垂れているところを見ると、失敗したうちの一人なのだろう。
「だから俺は無理だって言ったのに……」
ブツブツと呟きながら、まだ製造技能を持たない後輩のマーチャントにせかされ、諦めて次の準備を始める。
このブラックスミスを輪の中に入れたのは、彼にニンブルクリップを二つ貸し出したプリーストだった。けして口に出さないが、その瞬間の一体感を共に味わいたかったのだ。
製造の成功や失敗は関係ない。落ち込むブラックスミスの様子に柔らかい視線を送るが、当の本人は気が付いていなかった。
輪の外にはまだ数人のブラックスミスと、マーチャントやアルケミストがいる。
商人だけで構成されるこのギルド恒例、半年に一度の製造大会だった。
もちろん、普段から製造は行っている。だが今日はギルド員が全員集まる、ちょっとしたお祭りのようなものだ。
そのために全員がコツコツと材料を集め、時には買取をして持ち寄る。
この日に支援をするプリーストは、決まってこの黒髪のプリーストだ。ギルド員の中には、彼のグロリアを聞くのを楽しみにしている者もいた。
特定職業ばかりが集まった珍しい光景に、通りすがった人々が足を止める。
グロリアの歌声、打ち鳴らされる鉄の音にまじって、見物人から応援やいたわりの声が飛んだ。
連敗している金髪のブラックスミスは、輪の中心に悠然と立つプリーストの楽しそうな表情を見て、まぁ良いか、と思うのだった。



その夜のプロンテラ、プリーストの部屋で。跡が残っているはずも無い場所までブラックスミスに調べ上げられ、むしろ何も無かった場所に赤い印を大量に増やされて。啼いて啼いて、プリーストが開放されたのは夜が半分は終わろうという頃だった。



数日後。
プロンテラの雑踏から離れて黒髪のプリーストと金髪のブラックスミスが連れ立って歩いていると、道の後ろから銀髪の騎士がペコペコに泡を吹かせる勢いで走ってきた。
「待ってくれ!!」
叫び声に振り返って、ブラックスミスがあからさまに顔をしかめた。
「もーあんたの身体が目に焼きついて離れないんだ!頼む!一回だけで良いからやらせ…」
「ハンッマーフォーーーーール!!!!!」
二度目のハンマーフォールは、一度目の時よりも容赦が無かった。
ペコペコの上で星を飛ばしながら目を回している騎士を見て、ブラックスミスは深いため息をついた。
「頼むから、無自覚に殺気と色気を振りまくのは止めてくれ……」
たとえるなら鋭い刃のような、そんな雰囲気を持ちながら妙に艶めかしい。そんなだから変なのが引っかかってくるんだ、と。
プリーストはしかし、そんな事を言われても何の事かわからないという顔をしているばかりで。ブラックスミスはまた深くため息をつくのだった。

2005.8.19

あとがきっぽいもの

騎士が馬鹿ですいません;;;
でもとりあえずこの人、アホなだけで悪い人ではありませんから・・・。
ただ、相手が悪かったと。このプリースト、誘い受け属性が強いのに鬼畜なんです(遠
こんな相手に引っかからなかったら、ちょっと軽い色男だけど、どっか間抜けな良い人なんですよ(^^;
私これでも剣士系好きなんですが、騎士は持ってないのでどの程度避けるとか、回復力がどれくらいだとか、わからないで書いてます;
90手前でプリとニブルペアってできるのかしら?;;;

えー、今回の自分縛りは個人の名前を出さない事(何
スペランツァさんだけは出さない訳にもいかなかったので、ここだけは自分で目をつぶり・・・。
何気に以前書いたキャラクターを使っているので、初めて読んでくれる人がわからない内容にならないように。自分で気をつけるために、あえて名前を出さないで書いてみたのですが。
でも以前の話をご存知の方には、途中で気が付いてもらえていたら嬉しいです(^^;
プリとBSの以前書いた話は、サイトの方にUPしておりますので。
興味を持っていただけたらそちらも読んでもらえると幸いです(^^;

プリ:年齢23〜4歳、178cm、想定レベル86、INT>DEX二極。プリデフォ黒。支援特化。
騎士:年齢21〜3歳、190cm前後、想定レベル88、AGI>STR>DEX.。ポニテ白。両手剣ペコ。
BS:年齢24〜25歳、183cm、想定レベル85〜7、VIT>STR。ノビデフォ黄。戦闘型。





プリとBSの正体に気がついた人へ

お久しぶりです(^^;
久しぶりに萌えの神様が脳内に電波を送ってくれたので書いてみました。
その神は獣臭いかもしれませんが気にしてはいけません(何
もうね、なんとゆーか。
楽しかったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーw
やっぱこーでないとねっ(何が?
1年半ほっておいたらプリがかなりパワーアップしてますが、気にしない気にしない。
やはり1年ほど前にいただいた萌えの欠片を昇華してみたのですが、欠片を下さった方ももう忘れているに違いない(^^;
むしろ貰った欠片が微塵も残らないほど騎士もBSも情けない事になっていますが。情けない攻めが書きたかったから良いのーーーーー!もう自分で大満足w
とゆーわけで(?)私は元気です。
この二人も私の脳内で元気にしていますw
二人とものんべんだらりと生活しているので、お話にまとまらないのが困りものですが・・・。
久しぶりに情けないBSと俺様なプリが書けて幸せでした!w



*****



以上、あぷろだに投稿した内容です。
あぷろだでは、たぶん私を知らない人も多いだろうし、ジェイドやウォルの話を読んだ事が無い人の方が多いんじゃないかと思って、ひたすら名前は伏せて書いていますが。
自サイトでそれをやっても間抜けなだけなんですよね;
でもまぁ、直しようも無いのでそのままに・・・(ちょっと直そうかと、一瞬だけ思いましたが
バッツリ切ったエロシーンとか、身内からリクエストもらいましたが。
それ書いたら倍の長さになるのは確定なので今回は割愛w
騎士君はこの経験が忘れられず、また鬼畜受けに引っかかるのではと予想されていました。
彼にはかわいそうな攻め街道を生きていって欲しい(´ω`*)(まだ名前も決まってないのに不憫な
そしてAGI騎士とペアならニブルは70後半から行けるよ。と、ギルメンから教えてもらいました;
先に聞いておけばよかったわ・・・・・・_| ̄|○ (DEX>INTプリとAGI極騎士がいるんだから;
ちなみにスペランツァさん。
特に腕が良いわけじゃなくて、ギルド内の誰よりも製造回数が多いだけなんですよね(レベルもまだ80代のはず
純製造だからみんなが材料を貢いでくれるし、Lv3武器に属性付けて星もゴンゴン入れますw
成功率が低くても必然的に出回る武器の数が多いってだけなんですよ(^^;

ウォルとジェイドの話では、初めての三人称形式です。
第三者視点でジェイドの容貌を書けて良かった・・・。
ウォルの一人称だと、あんまり美辞麗句が出てこないのです(きっとそんな言葉は思いつかないにちがいない
整っているとか綺麗だとか、ウォルだとその程度しか言ってくれませんが。私のイメージはこんな感じだったんです(^^;
やっと書けたなぁ;
三人称の方が、ジェイドの訳のわからない行動とか、表情の変化が表現できて楽かも、と、今回思いました。
ジェイドの一人称で書くよりも第三者視点から見た方が、何を考えてるのかわからなくて書いててちょっと楽しいんですよねw

蛇足がある上に長いあとがき、そしてここまで読んでくださってありがとうございます。

(8/21追記)

PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル