ジェイドとキリヤ

真剣な目をしてキリヤが一点を見つめていた。
その向かいで、同じように真剣な顔でジェイドもじっと待っている。
「ここ、……良い?」
「いや、待て」
探るような視線の先に、キリヤは意を決したように両手を添えた。
包み込むように、指先に力を入れる。
「待て!そこは駄目だ!……あ!」
根こそぎ持って行くように、一気に引かれた手に悲鳴が上がる。
「あぁ!」
「ご、ごめ…」
慌てて顔を上げるキリヤに、ジェイドは息を整えて視線を合わす。
「だから、お前は。……もう少し考えて」
「………何をしてるんだ?」
いつの間にか背後に立っていたウォルサードが、呆れたように声をかけた。
「棒倒し」
「は?」
「砂山に棒を立てて順番に砂を崩して行くという遊びだが…」
「いや、そんなとこまで説明されなくてもわかるから…」
向かい合ってしゃがみこむ、ジェイドとキリヤの間には、無残に崩れ去った砂山と倒れた棒が一本。
なにを真剣にやっているのかと思えば。
と言うよりも。
「だから、そんな声を……」
「?」
出すなと言いたかったが、それはそれでどうだろうと思って口をつぐんだ。
良く判らないという顔をしながら、もう一度ジェイドは砂山を作る。
「まざるか?」
「いや、いい。遠慮しとく」
どうしてだか疲れたような顔をして、ウォルサードは立ち去った。
どうかしたのだろうかと思いながら、二人はまた真剣な顔で先攻後攻を決めるジャンケンをするのだった。

2004.5.1

あとがきっぽいもの

アホネタ。
似たような物はすでにどなたかが書かれている気がしないでも無いですが・・・。
ビール飲みながら四川省なんてやってると、くだらない事が思い浮かぶ物です_| ̄|○

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